【はしがきから抜粋】
コロナ禍が明け、日常が戻ったとされる中、ホームクリーニングは変わらず困難に直面している。物価上昇は、消費者の節約志向を招いてクリーニング離れを助長し、気候変動に伴う長くて暑い夏は、衣生活にドラスティックな変化を強いるものになりつつある。戻ったとはいえ今の「日常」は以前の「日常」とはだいぶ異なるようだ。
こうした中で注目されるのがコインランドリーと洗濯代行。これは洗濯におけるクリーニングの代替ではなく、家庭洗濯の外生化とといえるものだ。クリーニング品の着用機会は減っても、洋服全体の着用量は変わらないはず。これまで家庭で洗濯されていたイージーケア品や普段着とされるものを、業界に取り込んで行く試みが広がっている。
一方、リネンサプライは、インバウンド需要の回復、さらに拡大と追い風が吹くホテル業界とともに好調のようだ。しかしここに来て、オーバーツーリズムが問題化、外国人を避ける傾向も一部に見られるようになり、好調さに影を落としつつある。
このような状況の中、巻頭特集では前年に引き続き、ホームクリーニングと家庭洗濯(家庭用洗濯洗剤、柔軟加工剤)の動向を見た。また、代表的なクリーニング品であった背広とワイシャツの動向を追った。
また、クリーンライフ協会が実施団体となりついに3年研修がスタートした「一般家庭用クリーニング作業」の外国人技能実習制度。その資料をまとめた。
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