【はしがき】
新型コロナウイルス感染症も、いよいよ「出口」を探る動きが出てきた。2年半にわたる生活、経済への打撃から、回復へ模索が始まっている。その一方で、急激な円安ドル高が物価高に拍車をかけ、一方で上がらぬ給料は、我が業界の顧客である一般消費者、家計にさらなる打撃を与えている。
バブル経済の崩壊以来、クリーニング業界、特にホームクリーニングは縮小を続けている。だがその一方、インバウンド需要により伸びたリネンサプライ、新しいライフスタイルにコミットするコインランドリーという業種もあれば、ホームでも様々な業態の展開、新たなクリーニングアイテムの開発など、挑戦が続いている。
このように業界に新しい風が吹く中、日本クリーニング年鑑も第2章以降の統計資料について、大幅な見直しを進めた。
まず、業界の最も基礎的な資料を除き、時系列データの掲載年を大幅に縮減した。これにより最近の動向に集中し、将来展望に繋げやすくした。また、数値が小さく動きが少ない都道府県データも掲載をやめた。そのほかにも掲載項目の見直しを進め、一方で新しい資料も追加している。
章の構成も変更。「リネンサプライ関係指標集」としていた第4章を「クリーニング・リネンサプライ業界関連指標集」とし、第2章から一部の資料を移動、第2章の「クリーニング業界の現況」という性格を明確にした。
第1章では「プラスチック資源循環促進法」を特集。法律の概要とともに、全ク連・クリーンライフ協会による「ガイドブック」などから、業界の対応をまとめた。
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